ドラマ「ありふれた奇蹟」を見て [想い]

山田太一氏が最後の脚本にすると言ったドラマが今日始まった。
エンヤのテーマソングも美しくて、気になって観た。

独特のセリフ中心のドラマだった。
そう言えば、遥か昔「岸辺のアルバム」というドラマが山田氏の作品で有名だったが
幼かったが観たのを思い出した。

あの作品もセリフが中心で個性のあるドラマだった。
あの時の主人公、八千草かおるが、今回は主役の仲間由紀恵のおばあちゃんで登場していた。

1話の最後の方で、警官役の人が
「本当の不幸ってのは、ずっと後になって心に来るんだよ」
と、言った。

ズシッと来た。

1年経っても、まだ娘の事も、母の事も、私に強い感情を抱かせている。
母については、まだまだ長い時間がかかるだろう。
それ故にブログで吐露することにしたのだ。

母とのこと全てを不幸とは思わない。
と言うより、母の人生が私にも姉にもあまりに不幸に見えてきて
それを見るのが娘として辛い辛いことだった。

母が亡くなっても、姉にしても母にしてやれなかったことに悔やむ気持ちがあるし、
私は最後まで愛されなかったことへの絶望感とそれでも私にだけ全てを任せて行った母への憎しみとで
こうして、今も苦しむ時がある。

苦しむが、母のせいで自分が不幸とは思っていない。
どんな環境でも私は、心豊かに生きようとしてきたから。
ただ、突っ張っていた分、急に力を抜いていいと言われて、急激なめまいというか脱力感と言うか
前のページに書いたような喪失感を感じている。

私はこの町を選び、この母を選んで生まれてきたと自分で信じている。
だから、誰のせいにもしない。
ただ、今、残された者として、してきたことを書き残しておきたい。
私自身を振り返る為と、母という人間が存在したということの為に。

虐待のブログは夜は書かないことにしている。
だって、暗い気持ちで眠りたくないから。笑

そして、すごい精神力が要る。
疲れがどっと出ている今の私には即書けそうにない。

でもいつか、書き終わって、スッキリした、空っぽの自分になって
真白になった自分が笑っているのを想像しながら、こつこつと書き記して行こう。
今日は一日、鼻炎で何もできなかった。。。泣
タグ:本当の不幸
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豆太郎

こんにちは。
 今日は、とうとう雪が降りました。
 でも、雪が降った当日は我慢ができても次の日の方が寒すぎる・・・って感じませんか?

 明日はお休みなので一日中家にいられるなぁと、ほっとしつつ最近体重がリバウンド傾向なので困ったなぁという複雑な気分です。

 see2009さんの今回のコメントで思い出したこと。

 私正直なところ、自分が心身に異常をきたした時、その原因は「親、家族、周囲の人達」のせいだとどこかで思っています。
 今は自分がおかしくなったのも、人生で大きな挫折をしたのも、全部自分のせい、そういう風に選択しわざわざ不幸な結果を招くように言動してきたのだと、分かっているにも関わらず。。。
 
 でも、自分のココロがピンチの時には「私がこうなってしまったのは、あの人たちが私を苦しめたせいだ」という台詞が脳裏をよぎります。

 回復してきたころは、そう考える弱い自分が大嫌いでした。

 今は、そういう弱い自分も卑怯な自分ももちろん、一生懸命頑張っている自分も含めて・・・受け入れています。

 突っ張っていても、辛いだけですもの。

 歳を重ねてようやく少し心の糸を緩めることを覚えてようです。

 seeさんのブログを読ませていただいていると、自分の輪郭を思い出します。
 そうだった、そうだったなぁと。
 もちろん、過去の思い出自体はやっぱり「良かった」ものは少ないのですが。

 振り返る作業は危険な面もありますが、自分はどういう人間なのかということを見直す、そして先へと進むことにおいて
大事なんですよね。

 ※でも、追い詰め過ぎないで下さいね。

  お互いに「すっきりしたぁ!」って笑える日が来るといいですよね(^^)v
  
by 豆太郎 (2009-01-09 10:23) 

see2009

豆太郎さん、コメントありがとう。

スッキリする日がきっと来ると思いますよ。
お互いに^^v

ここまで生きているのが不思議なくらい
私は理性が強いらしいです。精神科の先生に感心されます。笑。
by see2009 (2009-01-09 15:58) 

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