娘からのメール [子育て]

メルアド変更のメールが届いた。
とても他人行儀なメールだったので、PCから今まで思っていたことを書いた。

すると、父親とケンカしたらしく、
「1年アルバイトしてアパートを借りる」
と書いてあった。

父親の性格もよく知っているし、娘の性格も知っている。

「娘には来年、一緒に暮らしましょう。おかねのことは心配しないで、いいから。
まずは、高校生活3年間続けられるのか、それが心配です。」
とメールした。

一言「は~い」

と返信があった。

全く、娘らしい。

息子と違って娘は私と正反対の性格。
と、いうか、血液型もA型の父親とB型の母親から生まれた

O型の娘。

B型の息子と違い、両親のどちらとも合わない聴かん坊!

一緒に暮らせば、また以前のようにかなりのストレスを受けて病気が悪化することもあるかもしれない。
でも、2年離れて暮らして、娘も私も反省していることはたくさんあるから、
以前ほど、ひどい状態にはならないだろう。

いままで、母親をしてきて、不思議と子供の年齢が奇数年は、トラブルが多い。
今年がそう。

この1年。
わたしも、息子も、娘も、落ち着かない1年になるのかもしれない。

けど、3人とも、3年前に比べたら、成長したし、地獄も観たから
もう、どん底に落ちることはないだろう。
nice!(0)  コメント(0) 
共通テーマ:健康

息子と人生観を語る2 [子育て]

「英語は語学。だから、どんな先生に習おうと習得しなくてはならないの。
そのために、母さんは調べた。」

「そこで、見てほしいんだけど、この参考書を購入しようかと思うの。」

と、ネットで見つけた参考書を見せた。

「3冊で1万円になる。我が家の財政困難な時にこれは痛い出費よ。笑。
中学の時も、兄妹二人分ということで、二人分の家庭教師代に近いセットを購入したわよね。」

「うん、あれは役に立った。」

「それに、領収書を見せて、脅したしね。笑」

「うん。」

「高校になって英語の塾も考えたけど、帰宅時間も宿題の量もテスト回数も考えると、
精神的に無理だと思うし、お金もかかる。そこで、この参考書を買うから、勉強してほしいの。
私も進み具合は観るし、英会話編や単語編は母さんも覚えてみたいから。」

すごく探したわけじゃない。
でも、今までと違う概念で単語を覚える参考書だとレビューの評判もいい。

「3冊もいらないと思う。出来ない文法だけで。」
と、息子が遠慮した。
「ううん。出来ない文法だけ買っても、苦痛なだけ。まず、お前がこの参考書を使って
英語を好きになることが狙いなの。少しでも理解できて、楽しいと思えるようになって
それから、最後に文法編を開いて勉強すればいいの。
だから、単語編から必要なの。」

「じゃあ、授業の苦痛はどう考えればいいの?」

「今は嫌いなままでいい。違った勉強方法でも英語が好きになれば、点数は上がる。
それに嫌いな授業を受けながら、参考書を頼りに独学で英語の点数が上がれば、これからの人生で
お前の自信になるから。


好きになって点数が上がれば、授業を聞き流して居ても、
大切な所だけは、ピンと来るようになって授業も今より、苦痛じゃなくなる。
だから、まず、中学からやり直すつもりで、英語を好きになることから始めよう。」

「私が見ているのはお前の大学受験じゃなくて、卒業後の就職、仕事を決める時の為に
英語を理解していて欲しいの。もちろん、まずは、テスト攻略・・・。」

国語も、特に古文が苦手らしく、
模試の国語問題を持って来させて、私自ら読んでみた。

私は高卒だ。

でも、テストそのものの攻略方法は解っているつもり。
高校受験の時も息子に教えた。

受験の本質が解っていれば、同じこと。
具体的に問題集を見て、テストの取り組み方を教えた。

「そう、言われると、点数が取れる気がする。」
「気がするじゃないよ。取れるでしょ。」笑

それから、就職の話、今のニュースについて。
これからの世の中で、どう生きていくかについてと話が膨らんで行った。

息子自身が持っている考えを聞き、私の考え(これも様々な経験と読書から得たもので)伝えた。

息子には納得いかない点もある。
「お前に足りないものは、経験よ。」

「あ、それはそうだよね。」

「頭で考えて腹を立てるけど、中学でもこなされてきたけど、またそんなことはあるかもしれない。
その時、どう受け止めるか。そしてどう行動するか、してみて初めて解る事があるから。」

話し終わって、今は父親の所にいる娘を思った。
娘に感謝した。
二人だから、ここまで話せた。娘がここに居たら又、スネテいただろう。
話もここまで深く話せなかっただろう。

娘とは今度、二人で違った形でかかわろうと考えている。

社会に出て男に必要なことと女に必要なことは違うから。



nice!(0)  コメント(0) 
共通テーマ:育児

息子と人生観を語る [子育て]

土曜講座を休ませ、遊びに行かせた私だが、
学校の詰め込みに対する異論もあったが、私自身が先週は最悪な調子だった。

それを見ているのは息子だけだ。

精神障害者の家族のストレスはかなりのもの。それを子供である息子だけが受ける。

そこも加味して、休ませ、遊びに行かせた。
(息子に昼間、家に居てほしくなかった。)

頓服を飲み、夕方の薬も飲み、でも、ぐらぐらだった。

ようやく、元気なキラキラした顔で帰ってきた息子を見て、私が救われた。

それから、郵送されてきた1月の3回のテストの成績表について息子と話した。
具合が悪くても、いえ、悪かったからかもしれない。
成績表を見たとき、楽観的には考えられなかった。

1か月前にも不得意な英語について、提案をしてみたが、
息子は納得しておらず、実行していなかった。

英語は担任の心療内科に通っている顔面神経痛も出ている女性教師である。
息子はどうも、中学から女難の相があるのか?

一番、下手くそな(失礼)英語教師で女性の担任のクラスにばかりなる。
中学でも、それはいろんな意味で大変だったが、高校もだ。

1学期から見て、英語の点数はどんどん落ちている。
そこで、息子に尋ねた。
「英語の授業が、すごく面白くないでしょ。」
(私は叱ったりしない。まず息子の気持ちを聞き出す)

「うん」

「頭痛くならない?」
「そこまではないけど、毎回小テストして、腹が立つ。」

「数学の授業はどう?」
(息子は数学は得意だ)
「楽しい。先生もすごく面白い人気がある先生。」

成績表を見たとき、1つは全国模試だった。
その中で、英語だけが飛びぬけて全国平均をうちの高校はかなり割っている。
そして、数学は全国平均以上なのだ。

「お前は英語が苦手だけど、今は嫌いでしょ。お前だけじゃない。クラス全体も。」
「うん。担任としては、いい先生だけど、英語の先生としては文法の先生の若い女性の先生で
1年も3年も男の先生なのに、2年だけがどっちも女の先生なんだ。最低!ってみんな言ってる。」

ふぅ~。文法が若い女性の先生・・・。しかも・・・・。

教師の品定めをする気はない。

中学の時も、高校でも、どんな授業の仕方をしているか、
教科書も含めて、以前から息子には聞いてあった。

「学校に入る時に言ったように色んな先生が居て当たり前だけど、
英語をこのまま放置しておくわけにはいかないと思うの。お前が受けようとしている大学と
学部の偏差値も、テスト傾向も見た。お前は英語に重点を置いてない安全パイの科を選んでるでしょ。」

「うん」

「それで、受かったとして、その後授業についていけるだろうか?それに英語は語学。
これから先、解らないでは社会に出て通用しないと思う。」

「それは、解ってるけど。」

「大学に入って成績1番で卒業するのか、一番下で卒業するのかは就職も含めて大きな違いが生まれるわ。」

「母さんの言いたいことは解ってる。」

つづく。
nice!(1)  コメント(0) 
共通テーマ:健康

昨日の話 [子育て]

昨日の朝、土曜講座だったが、息子が
「行きたくない!」
と言ってきた。

月曜も風邪で休んでしまったし、しかし土曜講座の内容はどんなものか?
「次のテストのための補習」

1月は5日から授業。
9日から4日間テスト。それから4日後に又2日間テスト。
そして、先週の土日に模試。

息子は風邪で月曜を休んだが、学校はそのまま2週間休みなく土曜日が来たのだ。
しかも2月も2回ではなくて、月曜1日にまたテスト。

そして13日と14日の土日に又テストでその4日後にまたテスト。
そして土日をはさんで、またまたテスト。

2月は4回テストがある。

テストの度に欠点の学生には補修があるし、
先生方はお正月以降、採点まで考えれば、2月末までの予定を見ても休みが1日もない。

以前も書いたが、進学高とは云っても公立で、
息子は普通科の理系だ。
特進にあたる難関大コースではない。

でも、カリキュラムは難関大コースに合わせて全クラスが従うようだ。

ここまで来ると、先生方も疲労困憊で授業の内容が低下している。
息子につい、「朝講座も、あって土曜講座もあってどっちかだけでいいんじゃないか?」
と愚痴ってしまう先生もいたそうな。
(息子はついに、同級生の恋愛相談から、先生の愚痴の聞き役までしているらしい。)

で、息子の意見を尊重して、
土曜日休ませた。

規則に違反したかもしれない。

でも、人間らしさを失ったルールに従うことに、異論がある。
担任の顔面神経痛はますます酷くなっているそうな。

休ませて、午後からは遊びにも行かせた。
けれど、それで終わる母ではない。笑


nice!(0)  コメント(0) 
共通テーマ:育児

無休の授業に、息子ダウン [子育て]

息子が風邪で学校を休んだ。
ブルーマンディ?と言いたい所だけど、この1月5日から授業で3回の試験。
先々週の日曜日を最後に一昨日、昨日と全国模試。
日曜日学校なんだから、振り替え休日は?と思うが、それもなしで、しかも31日の土曜日も学校。
2週間ぶっ続け、朝7時40分から夕方5時まで授業だった。

3回目の試験が全国模試だったから、息子も言わなくても全力投球していた。

朝、「のどが痛い、もう、行きたくない。」
と初めて言ったので、休ませた。

大学受験だけを目標に母親がケアする家なら、甘えているかもしれない。

でも、月のうち20日は不調で時にヒステリックになる(大声などは出さないけど、極度のイライラ)
があり、夕飯を作ったり、その為の買い物、ゴミ出し、など家事もして母を気遣ってくれているんだから、
これ以上、我慢とか、しっかりなんて無理だと思う。

ブログに書くように、ここのところ私の調子は最悪だから、
一緒に暮らして、鬱などにならないだけでも凄いことだ。

って、親ばかかな?笑

そのままダウンした息子の部屋に入ると、驚いた。
数日前まで、わたしが見てパニックになりそうな汚れ方だったのに、
片付いていて、しかも机の上がきちんと整理されていた!!

ちまたで、「東大生のノートは美しい」が話題になっているけど、
小学生の頃から、机の上が整理できてなくて、勉強ができるわけがない!と教えてきた。
普段は散らかっていてもいいから、テスト前くらいは!と。

模試に全力投球していたのが、机の上に現われていた。

nice!(0)  コメント(0) 
共通テーマ:育児

推薦入試、合格!! [子育て]

本来は明日が発表だ。
父親と暮らすことを決断した娘から、今、メールが来た。

合格した。

良かった~~~~。

無意識下ですごく気になっていたから。

本当にホッとした。

娘が受けたのは三流高校。
でも、調理師の高校だ。

普通科の単位も取れるので、卒業して即就職ではなく、
娘は調理師の専門学校に行きたいと思っている。
勉強のできない子供でもない。

イジメの時期に1年半、不登校していたから勉強できなかっただけだ。

調理師の資格を卒業までに取って、その先は東京の専門学校を目指している。
出来ることなら留学したいらしく(夢が大きいが・・・)フランス語の勉強も独学でしている。
NHKの番組を見て勉強しているそうだ。

まだ、どの食に進むかはこれからでいい。

ただ、国家試験を取得できれば、将来、食べて行くには困らないだろう。

息子も大学入学後は電気工事士の免許とそれに付随した国家試験を出来るだけ取る。
出来れば、教員免許も取っておきたいそうな。
教師になる気はないが。それに、大学だけで就職する気はない。
マニアックな息子なので、大学は近県の有名大学を希望しているが、
これまた東京の大学の大学院を目指している。

息子は就職より、研究員のほうが向いている気もするし。
娘は将来は自分の店を持つのが夢だ。

二人とも、その夢に向かって、着実に自力で前に進んでいる。

人間の寿命は解らない。
でも、今、一歩を大切にして、夢を持って生きている、愛するわが子を持てて
私はやっぱり幸せ者だ。

自画自賛かもしれないが、東京の姉もこの点だけはいつも
「お前の子育ては、すごすぎる」
息子二人を育て上げた姉も脱帽してくれる。

生きてきた甲斐があった。
nice!(0)  コメント(0) 
共通テーマ:育児

反抗期のYouTube [子育て]

うちの子供たちはここまで無かったけれど、
でも、似たようなこと私も黙ってしていたな~。

そして、画像のラストがいいです。

こんな日が来ることを祈って、もう少し子供たちに母親してあげなくては。


タグ:反抗期
nice!(0)  コメント(0) 
共通テーマ:育児

息子のストレス [子育て]

精神障害者と暮らすということは、家族にとって大変なストレスになる。
特に、私の病気「統合失調症」については母親がこの病気になると
子供も発症する例は多い。

決して遺伝する病気ではないが、陽性タイプの患者は自分の病状の自覚がないため
大人でも、その言動行動に振り回されてしまう。

それが幼い子供であれば、虐待されることも少なくない。

私の場合はすでに子供が高校生であることと
陰性タイプで私自身に病状が出た時に自覚があるから、息子が同じ病気になる確率は低いだろう。

でも、二人で暮らしているので、私の言動、行動はダイレクトに息子に伝わる。
それは、母子家庭ならどこでもあることだが、
息子の場合は特別強いストレスになっているのは、冷静に考えれば解ることだ。

これは、実際にそういった患者を知っている者、一緒に暮らしてみた者にしか
解らないことだと思う。

苦痛な時の姿は極力見せないようにしているが、
ハイ!になった時でも、どこまで病的で、どこまでがごく普通の人と同じ興奮状態なのか?
その見極めはとても難しい。
一度、レッテルを貼った息子には、私のハイ!状態は常に病的に思えた時もあり
指摘されて、私は自信を失ったこともある。

息子は息子で常に家に帰ることは、
「今日の母親はどうなのか?」
といった無意識な心配とストレスを持ってしまっている。

こうして息子のことを書いているのは、ここ1年息子が勉強にやる気が出ない状態が続いているからだ。

同じ年齢の子供よりも確実に精神年齢は高いわが子。
無意識にある不安やストレスが息子のやる気をそいでいることをようやく私は気がついた。

そこで、昨日、ネットの心理テストをしてほしいと息子に頼んだ。
心よく了解して、テストを受けてくれた。そして
「ところでお母さんの結果は?」
そこで昨年の夏の結果と現在の結果を見せて、病状が落ち着いてきていることを知ってもらった。

以前のブログにも書いたが、 「この世の中は混とんとしているもの。それに善悪をつけるのは人間だけだよ。」
などと、立派なことを言ってくれる息子だが、やはりまだ17歳。

テストで出た、無意識な部分のストレスとは何か?
これについても、上のようなことを私は説明した。
心当たりがありありで、それに対してのケアを自覚して行うようだ。

先ほども息子の友達が、ゲームや携帯のことで息子に頼みごとに来た。
「すげ~!お前、マジすげ~!なんでそんなことできるの???」
と、驚いていた。
「これってお金かかるの?」
と、費用のことも友達は心配していた。無料であることと違法行為ではないことを息子が解る程度に説明していた。
「何か、おごるよ。助かった~!」
と喜んで帰って行った。

就職出来なくても、電気工事士やそれらの国家試験を取れば、
息子は食べていけるな~とホッとした。

私の大嫌いな?老人ホームの寝たきりの父に似たのか、
エンジニアの血筋だけは遺伝してくれたようだ。笑



nice!(0)  コメント(0) 
共通テーマ:健康

息子の信頼を取り戻すまでの私の対処法 [子育て]

「信頼を取り戻すには3年かかる」
私なりにこの年数には理由があった。
息子にも説明した。

「人の家に忍び込んで盗みをしたとしたら、お前は前科2犯。
前科1犯なら、情状酌量もあるかもしれない。
でも、2週間後にまた盗んだ。これだと実刑だと思う。ただ執行猶予はつくかもしれない。
だから、3年。お前を信じられない。」

息子が小学生であることは私には関係なかった。
大人の刑法で考えた。

そして、私は小さな手提げ金庫を買った。
もちろん、その金庫も隠した。

ただ、小さいから乱暴に叩きつけたりすれば、壊れるだろう。
そこまでして、息子が再度、お金を盗むことはないと思ったが、
敢えて、その金庫と財布の中にメモを入れて日付と金額を書いて行った。
また、金庫は隠してあるので、それを見つけたとき、金庫の上に紙を張っておいた。
「これを開けたら、最後です。許しません。」
と書いておいた。

息子がお金を探したのかどうかは解らない。

それ以後、盗みも家庭の中の不和もなくなった。
ただ、私の病気はどんどん悪化してしまっていた。
nice!(0)  コメント(0) 
共通テーマ:育児

息子がお金を盗んだ理由 [子育て]

それから数年の月日が経ち、今度は娘がイジメに遭い、学校から行方不明になった。
父親とも電話で話しをしなくてはならなくなった。

「私をあの時捨てておいて今頃何だ!」
「お前が育てればそうなるのは、私には解っていましたよ。」

いい気味だと言わんばかりに叱咤される。

「そうですね。そのとおりです。」
世界はこの人のためにまわっているから、私はそう答えた。
「私が悪いんです。ただ、子供たちに罪はありません。」

「いや、私を捨てた子供たちだ。イジメに遭い、こうなるのは当たり前だ。」

「そうですね。解りました。不愉快なお電話をしてしまい、申し訳ありませんでした。
娘はあなたに遭いたいと最近言っていたので、かけたのですが、
わかりました。あの子はどうなっても仕方ないですね。では・・・。」
と、電話を切ろうとした。

すると、娘だけには手を上げなかった彼は
「あなたは、本当に人を不愉快にさせる人だ。そう想うなら最初から留守番電話にメッセージなどいれないでください。」

「本当に、申し訳ありませんでした。」

世界は彼の気持ちで動いているから、私は謝り続ける。
私が死んでも憎み続けると離婚して6年経った今もその気持ちを持っている人だ。

「不愉快ですが、聞いたら先が気になります。見つかったら連れくしてください。」

6年ぶりに電話で話しをして、やっぱり別れて良かったと思った。笑
そして、そんな父親に会いたい、暮らしたいという娘が信じられなかった。

そんなやり取りを終えて、心療内科に通いながら新しい職場で必死に働いていた私に
息子が話し始めた。

「離婚したのは、すごく驚いたよ。
でも、一番いやだったのはこの町だよ。こんなひどい町に暮らさなくちゃいけないのが嫌だった。
〇〇が家出した気持ちは解るよ。」

そして、息子はお金を盗んだ頃のことを話してくれた。
住宅団地に暮らしていた時はある意味、一般以上の収入のある家庭の子供たちだけの学校で
みんな優しくてのほほんとしていた。
ここは居酒屋が多い町。
片親の子どもの方が多いくらいで、両親が居ると地元のお金持なので
学校は暗黙の了解で割れていた。

友達が転んだら、みんなでハヤシ立てて笑う。

駆け寄って大丈夫?と言う学校から、そんな優しさを知らない学校にきて
息子も娘もひどく傷ついたのだという。

しかも、それはその親がそうだからなのだ。

「なんで、お母さんは離婚したの?」
と平気で聴いてくる人たちだった。
娘は父親と暮らしたい訳じゃない。あの町に暮らしたいのだ。
それは息子も同じだったが、息子はここで、同じような転校生と交流を深め親友を作った。

それ以外の子供とは一線を置いて付き合った。
あの頃、一番息子を痛めつけていたのはクラブ活動で入っていた部の指導者だった。
私も何度も辞めてもいいよ、と言ったのに息子は意地になって辞めなかった。
親友も入っていたからかもしれない。

「人間として失格」
そんな言葉を連絡帳に毎日書かれていた。
そのノートを見つけたとき、息子が周りの大人全てを憎んだのが解った。
こんな町に連れて来た母親の私を憎んだのもそのことが原因だった。

このブログに書いたように、私もこの町が幼い頃から嫌いだったのだ。
そのことに気がつかせてくれたのは二人の子供たちだった。

娘は父親と暮らし。
息子はあと1年ここにいる。
大学に行ったら、里帰りしても二度とこの町に暮らすことはない。

まだ、時に暴れる寝たきりの父がホームで逝くのを見送っても、
障害者になってしまった私は、このまま、ここで、死んでいくのだろう。

まぁ、今の世の中だったら、どこに暮らしても同じかも?
住めば都なんて思わない。
どこに住んでも、恐怖も不信感も治まることはないと言うのが私の状態だ。

私はだからこそ、この町のこの両親を選んだのかもしれないと思う。

どんな所に暮らそうとも、どんな家族を持とうとも、

しあわせは自分の心がきめる

から。
nice!(0)  コメント(0) 
共通テーマ:健康

この広告は前回の更新から一定期間経過したブログに表示されています。更新すると自動で解除されます。